研究実績の概要 |
研究代表者橋本と連携研究者三輪の2名は、2016年7月11-13日にバンコクのズシタニホテルでUNWomenアジア太平洋事務所が開催したAsia-Pacific Regional Symposium on National Action Plans on Women, Peace and Securityに参加した。橋本はモニタリングのための要点について報告。モニタリングシステム構築の重要性、効果的なモニタリングのためのindicatorなどについてのべた。モニタリングシステムについては、国レベルの場合、窓口省庁だけでなく、省庁レベル両方での設置し、共に市民社会が関わること、indicatorについては、SMART(Specific, Measurable, Attainable,Realistic and Timely)を強調した。 さらに、日本のように、ジェンダー平等の意識が希薄な国では、様々な状況、レベルにおける研修/訓練の重要性を述べた。日本政府が市民社会と協力して2015年に策定した1325国内行動計画には、研修/訓練の要素が多い。 2016年11月5-6日にフィンランドの女性・平和・安全保障の大使を招聘して、外務省、防衛省などの担当官、研究者による国際セミナーを開催した。北欧では、行動計画の改訂期にあり、フィンランドも2016年中に改訂予定。特にフィンランドのcrises managementが研究上参考になった。ジェンダー視点によるcrises managementは、日本の場合、PKO活動に止まらず、自然災害が多発している国では重要となる。 残額でWPSに関する主要な研究書を購入して今後の研究上の参考とした。
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