研究概要 |
2013年度は、文献による調査と分析に力を注ぎ、本研究の枠組の精緻化をおこなった他、2013年7月、2013年10月、2013年12月に京都女子大学でおこなわれた研究会において、本研究に関する報告をおこなった。また、国連女性の地位委員会の政府代表や女性差別撤廃委員会委員への聞き取りをおこない、女性の権利に関し、国際的にどのような議論がおこなわれてきたかについても検討した。 各国、地域における女性の権利実現に向けた実践に関する研究として、女性差別撤廃条約の国内実施を目的とする法曹研修についてフィリピンでおこなった調査について、Shultz, Ulrike and Gisela Shaw (Eds.) ”Gender and Judging” (Onati International Series in Law and Society), Hart Publishing, 2013に、'Engendering Judiciary - Lessons from the Philippines' (pp.557 - 570) と題する論文を発表した他、安保理決議1325号の実施を通じた女性の権利実現に関し、(公財)世界人権問題研究センター『研究紀要』第19号(2014年3月)に、「安保理決議1325号と関連決議の実施を通じた『女性と平和・安全保障』の課題への取り組みの現状と課題」と題する論文を執筆した。
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