現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当該年度の研究成果は、イギリスの専門誌の審査を経て、Yasuhiko Tomida, "Experiential Objects and Things Themselves: Locke's Naturalistic, Holistic Logic, Reconsidered," Locke Studies, 14 (2014), pp. 85-102として公にされた。この研究成果を元に、平成26年度の研究は、さらにバークリ自身がとりわけ晩年のSirisで顕著に示したバークリ流の粒子仮説的見解の論理の解明にまで進んだ。また、その一方で、平成28年度に予定しているカントの表象説の再検討に向けての準備を進めた。当該年度の当初の計画を進めた上で、その成果を元にさらに今後の研究の布石をいくつか先んじて打つことができたということからして、研究は「当初の計画以上に進展している」と言える。
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