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2015 年度 実施状況報告書

メディア技術の哲学的位相

研究課題

研究課題/領域番号 25370030
研究機関明治大学

研究代表者

大黒 岳彦  明治大学, 公私立大学の部局等, 教授 (30369441)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワードメディア / インターネット / 人工知能 / ロボット
研究実績の概要

本研究は、メディア技術の哲学的位相を研究テーマとするが、本研究が「メディア技術」と言う時それはテレビやラジオ、映画といったマスメディアの枠組みにおけるそれではない。今世紀に入って急速な進展を遂げたインターネットをベースとするそれが本研究における焦点である。その意味で2015年は、インターネットを技術的基盤とするネットワーク・メディアが新たな展開を見せた年である。具体的には、ジャーナリスティックな水準では、2045年にAIの知能が人間のそれを超えるとする「シンギュラリティ」、また準アカデミックな水準では機械学習における最前線である「ディープラーニング」が話題となることで「人工知能」が注目を浴び、また7月にはソフトバンクがヒューマノイド型ロボット「ペッパー」を発売し、また掃除機ロボットも市場に大量に出回ったことで「ロボット」もまた新たな段階を迎えた。
インターネットを技術的基盤としたメディア技術と言う時、SNSを考える向きが大半であろう。もちろんSNSというコミュニケーションの自動化を指向する技術も重要であるには違いないが、それと並んで重要なメディア技術が「AI」と「ロボット」である。これらが普通には「メディア」とはみなされないだけに、これらの〈メディア〉化がもたらすインパクトは哲学的に捉え返される必要が尚更ある。
本年度の研究は、「人工知能」と「ロボット」を〈メディア〉技術と捉え、そのことで社会が如何なる構造変動を遂げようとしているのかを考察した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

昨年度は果たせなかった、ソフトバンクへの取材も本年度実施することができ、昨年度の遅れもほぼ取り戻せた。

今後の研究の推進方策

本年度は、本研究計画の最終年度であるため、情報技術と倫理の問題を最後に考察し、成果論文の作成に取り組みたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 人工知能の新次元2015

    • 著者名/発表者名
      大黒岳彦
    • 雑誌名

      現代思想

      巻: vol43(18) ページ: 109-129

  • [雑誌論文] 〈繰り返し〉と情報社会2015

    • 著者名/発表者名
      大黒岳彦
    • 雑誌名

      學鐙

      巻: 112(3) ページ: 10-13

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公開日: 2017-01-06  

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