研究課題/領域番号 |
25370033
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
本田 康二郎 金沢医科大学, 一般教育機構, 講師 (40410302)
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研究分担者 |
久木田 水生 名古屋大学, 情報科学研究科, 准教授 (10648869)
神崎 宣次 滋賀大学, 教育学部, 准教授 (50422910)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 国際研究者交流(オランダ) / 国際研究者交流(ドイツ) / 国際研究者交流(デンマーク) / 学会ワークショップ主催 / 講演会主催 / 研究機関見学 / 学際交流 / 国際学会パネル主催 |
研究実績の概要 |
二年目の研究計画(①~④)にそって、研究実績を述べていく。 ①毎月一回、「ロボットの応用哲学研究会」を開催して、互いのテーマに沿った文献紹介および研究進捗状況の報告を行う→研究会はほぼ毎月行った。 ②ロボットを社会に実装するために活用される倫理綱領を完成させる→本田が、ベルリン日独センターから招待をうけ、日独シンポジウム「ロボット倫理:テクノロジーアセスメントおよび責任あるイノベーション」にて Developing a ‘Charter of Roboethics’: from a Retrospective to a Proactive Approach in Robot Technology Engineering と題する講演を行った(2014年12月4日)。ここで、ロボット倫理憲章の素案が発表された。 ③日本哲学会にてロボット倫理に関するパネルを主催する→神崎の主催で、公募ワークショップ「戦争とロボットについての応用哲学的考察」が開催され、本田、久木田、岡本が発表を行った。 ④研究成果を国際会議「応用倫理国際会議」にて発表する予定である→Session 2-c:New Technologiesにてグループの本田、神崎、久木田がそれぞれ発表を行った。 これらに加えて、ロボットに関連する研究者との新たな交流として以下の4つ(⑤~⑧)の取り組みを行った。 ⑤本田が「日蘭技術哲学ワークショップ」をオランダ側と共催(2014年6月16~19日、Twente大学) ⑥中島孝氏(国立新潟病院副院長)の講演会の開催(2015年8月9日、京都大学応用哲学・倫理学教育研究センターとの共催) ⑦国立新潟病院の見学会(2014年10月22日、中島孝教授の主催) ⑧グループ全体で「人工知能が浸透する社会を考えるワークショップ」へ参加(2014年9月12日、京都大学の江間有沙氏の主催)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
二年目の研究計画(①~④)にそって達成度を述べていく。 ①毎月一回、「ロボットの応用哲学研究会」を開催して、互いのテーマに沿った文献紹介および研究進捗状況の報告を行う→【達成できなかった】毎月顔を合わせてきたが、文献紹介をする時間はとれなかった。 ②ロボットを社会に実装するために活用される倫理綱領を完成させる→【達成できなかった】倫理綱領の作成作業をする前に、現在ロボット研究がどのような方向で進んでいるのか、また研究者たちがロボットをどのように定義づけているのか確認する作業が必要があり、一年目に続いて二年目も継続して様々な研究者との交流を進めることに重点が置かれた。その結果、実績概要に述べたとおり、多様な研究領域の人々との交流が始まったのだが、倫理綱領の作成作業はあまり進まなかった。今後は、倫理綱領を、ロボットユーザーとしての市民の心構えまでを含めた「倫理憲章」という形でまとめていくことにしたい。 ③日本哲学会にてロボット倫理に関するパネルを主催する→【達成した】神崎の主催で、公募ワークショップ「戦争とロボットについての応用哲学的考察」が開催され、本田、久木田、岡本が発表を行った。来聴者が多く、注目を受けたと言える。 ④研究成果を国際会議「応用倫理国際会議」(北海道大学)にて発表する予定である→【達成した】Session 2-c:New Technologiesにてグループの本田、神崎、久木田がそれぞれ発表を行った。来聴者が多く、注目を受けたと言える。 /また、当初計画になかったものとして、本田のベルリン日独センターでの招待講演、久木田のオーフス大学(デンマーク)での学会発表、講演会の主催、人工知能学会の研究者たちのと交流など、国内外の多くの研究者との交流を精力的に行うことができたのは評価できるものと考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
次のような計画(①~⑤)にそって、研究を進めていく予定である。 ① 毎月一回、「ロボットの応用哲学研究会」を開催して、メンバー同士の研究の進捗状況を報告しあい、情報を共有する。 ②ロボット倫理を軸とした倫理学入門のための教科書を出版する。この計画はすでに名古屋大学出版会との間で話が進められており、『ロボットからの倫理学入門』という仮題で章立ても決まっている。 ③応用哲学会サマースクール「ロボット社会のゆくえ」を開催し、人文系の研究者にロボット工学の現状を伝える取り組みを行う。すでに、企画案は応用哲学会にて承認されている。 ④ロボット倫理憲章を作成し、その考え方を学会で発表する。(STS学会での発表を目指している)また、これを学術論文にまとめて発表する。 ⑤第二回の日蘭技術哲学ワークショップを金沢にて開催する(2016年3月を予定)。この計画はすでにオランダのPeter-Paul Verbeekに伝えてあり、オランダ側からも承認されている。技術哲学をめぐる国際交流の場になればと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
想定したよりも旅費がかからなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度の旅費に加えて、使用する予定である。
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