研究課題/領域番号 |
25370038
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研究機関 | 長野工業高等専門学校 |
研究代表者 |
中村 博雄 長野工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (90141887)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | フリートレンダー/ミュノーナ / カント / 平和論 / 教育論 / 未来論 |
研究実績の概要 |
平成25年度実施状況報告書「12.今後の研究の推進方策」で記した計画をもとに進めた平成26年度の研究実績は次の3点に集約される。 (1) 共編・共訳書『技術と空想 ― ザーロモ・フリートレンダー/ミュノーナ グロテスケ作品選集』(Technik und Phantasie. Aus-gewaehlte Grotesken von Salomo Friedlaender/Mynona)(H.ゲールケン、D.ティール、山本順子、中村博雄共編/共訳、新典社、240頁)を出版した(中村執筆・翻訳担当箇所:pp.4-21,27-32,118-234)。 (2) 2014年からドイツで刊行が始まった論文集Friedlaender/Mynona Studien(『フリートレンダー/ミュノーナ研究』、D.ティール監修、Herrsching: waitawhile)第4巻Beitraege aus Japanへの寄稿要請に応え、拙論“Friedlaender/Mynona und Japan”の執筆に着手した。 (3) 平成27年3月4日、中央大学人文科学研究所の公開研究会で、「フリートレンダー/ミュノーナのカント論とカントの永遠平和論」と題して講演を行った。講演依頼者によれば、カントおよびフリートレンダー/ミュノーナ研究の国内外の評価を受けての依頼とのことである。 (4) 平成25年度実施状況報告書「12.今後の研究の推進方策」で記した「科学技術論・未来論研究を『人間の本質の解明』へと掘り下げる」という点に関してD.ティール博士と討議の結果、Philosophie und Humorという原文タイトル(仮題)の作品集を編集・翻訳して出版することが決まり、準備に入った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
(1) 上記「9.研究実績の概要」(2)で記した論文“Friedlaender/Mynona und Japan”について、論文構成、文献収集・精査・整理、そして下原稿の準備(83頁)を終え、現在、ドイツでの最終検討の作業を残すだけとなっている。 (2) 上記「9.研究実績の概要」(4)で記した翻訳書について、編集・出版の基本方針を決め、文献収集・精査の段階に入った。これによって、平成27年度、ドイツで原文テキストを決定して翻訳に着手する準備が整った。 (3) 平成25年度実施報告書「12.今後の研究の推進方策」で記した著書『フリートレンダー/ミュノーナの平和論に見るカント永遠平和論の可能性と課題』について、文献収集・精査・整理が終わり、文献解読・考察の段階に入った。
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今後の研究の推進方策 |
本科研費研究の最終年度にあたる平成27年度は、マインツ大学(ヨハネス・グーテンベルク大学マインツ)カント研究所の招待で、フリートレンダー/ミュノーナ全集編者D.ティール博士とヴィースバーデンで上記「11.現在までの達成度(理由)」(1)・(2)・(3)を最終段階まで進め、本研究を総括する。下記「次年度使用額が生じた理由と使用計画」参照。
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次年度使用額が生じた理由 |
「国立高等専門学校機構規則第74号」によって平成26年度から高専教員の海外長期出張が可能となった。本科研費研究にとって、フリートレンダー/ミュノーナ全集を編纂中のドイツで全集編者と一緒に研究を総括できる意義はきわめて大きい。そこで、この制度を活用するため、本科研費研究申請当初の研究計画を変更して経費の使用を平成27年度(科研費研究最終年度)に集中させることにした。
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次年度使用額の使用計画 |
平成26年度当初はトリーア大学からの招待が予定されていたが、その後の研究の進展により、フリートレンダー/ミュノーナ全集編者D.ティール博士との討議を充実させるためマインツ大学(ヨハネス・グーテンベルク大学マインツ)カント研究所から招待されることになった。この招待を受けて同研究所およびヴィースバーデンで、上記「11.現在までの達成度(理由)」(1)・(2)・(3)を最終段階まで進め、本科研費研究を総括する計画である。すでに出張申請等の手続きが済み、出発を待つばかりとなっている。
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