インドからチベットで隆盛した「般若学」(顕教学問寺の5大学科の一つ)の文献、マイトレーヤ著『現観荘厳論』、主要註釈書ハリバドラ著『註釈・明義』を、チベットで最重要なタルマリンチェン著『釈論・心髄荘厳』と合わせて全部を和訳した。その研究と発表を継続し、平成30年度末に全部を公刊する。 チベット仏教圏で盛んな「菩提道次第」に関しては、ツォンカパの主著『菩提道次第大論』を全訳し、研究を継続している。その中盤の3分の1を公刊した。終盤の3分の1を2016年度中に公刊する。また「倶舎学」(同じく5大学科の一つ)の最重要の教科書、チム・ジャムペルヤンの註釈前半の校訂版を出版できた。
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