本研究は、アメリカ思想の神髄と言われるジョナサン・エドワーズの研究を推進することを目的とするもので、イェール大学との協力関係をもとに、国際基督教大学敷地内に日本初・アジア初のジョナサン・エドワーズ・グローバル・センターを開設し、その初期運営にあたった。 計画初年度には開設のための基盤整備事業として、関連図書などの収集を行い、センターの構成メンバーとして、国内から3名の研究者の加盟を得るに至った。 第2年度には、ドイツとポーランドに設置されたグローバル・センターを訪問し、意見交換を行うとともに、センターの運営状況と国際学会の開催例などを調査した。また、エドワーズの基本的文献の翻訳選集(全7巻)を企画し、そのうちの2冊を刊行した。その間、日本ピューリタニズム学会において、エドワーズやピューリタニズム一般に関する研究を発表した。 計画最終年度には、開設された日本センターにおいて国内外の専門研究者による国際学会を2日間にわたって開催した。この国際学会では、アメリカ、韓国、オランダなどの研究者を含む14名が研究発表を行い、うち5名の発表内容がイェール大学センター発行のジャーナル Jonathan Edwards Studiesに掲載され、2名の発表内容は国際基督教大学「キリスト教と文化研究所」発行の紀要 Humanities: Christianity and Culture に掲載された。掲載論文はいずれも英文である。 また、日本センター独自のホームページを開設し、オンラインで国内の研究を支援すると同時に、学会活動や研究者のための継続的な研究拠点として機能させる態勢を整えた。
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