研究課題/領域番号 |
25370097
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
佐藤 文子 佛教大学, 歴史学部, 非常勤講師 (80411122)
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研究分担者 |
吉田 一彦 名古屋市立大学, 人文社会系研究科, 教授 (40230726)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 史学史 / 歴史観 / 宗教史 / 海域アジア / 日本特殊論 / 固有信仰 / 国際研究者交流 / 国際情報交換 |
研究概要 |
今年度は研究計画にそって、研究分担者と二名の在外研究者を共同研究者として、研究会「〈国史学〉と仏教をめぐるメタヒストリー研究会」を結成し、研究会活動を主軸に調査・研究を進捗させた。研究会開催は独自開催が2回、共催が3回である。当該研究の主旨が、他分野の研究者の関心を呼び、効果的効率的研究交流が実現し、次年度以降の研究体制を拡充することができた。 アジア研究では実績のある九州で「大ベトナム展」が開催されたので、平成25年度の調査は、九州・沖縄に特化して実施し、ベトナム調査については。来年度の実施を見据え、現地研究者との連携をすすめ、基礎情報の拡充・準備に重点をおいた。沖縄調査においては、中国・ベトナムにもひろがる「土地神」の調査を実施し、日本独自論・固有信仰論という学問史上のトピックに具体的に切り込む知見を得た。また沖縄での調査活動は、地元僧侶・ユタ・青年会議所などの協力をうけることができた。研究会開催は、地元市民らの参加を得ることができ、歴史意識・国家意識・信仰などについて率直な意見をきくことができ、得がたい成果となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
あたらしい視点にもとづく当該研究課題について、予想外に多くの研究者から反応があり、研究交流・情報交換が進捗したため、当初予定をうわまわる効果的な研究活動ができた。今後は、成果データの整理やとりまとめについて、いっそうの効率化はかり、これだけの活動ボリュウムに見合うだけの、データの蓄積や公表、成果論考の発表に結びつけていく方策を工夫していく必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
研究データの蓄積や公表のための工夫は喫緊の課題である。また国内外の研究者とのいっそうの連携が可能となったので、研究交流という側面を意識しながら、研究会の開催、現地文物の調査・成果の公表の計画に反映していきたい。
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次年度の研究費の使用計画 |
当該研究課題の主旨や意義がひろく理解されたため、共催の申し出や招聘発表があり、さらの内外研究者の協力や情報提供もあり、効率的に研究計画が進捗したため。 予想以上の成果を得たため、多くのデータの記録・公表に工夫の必要が生じているので、記録のための委託・記録媒体などに重点を置く。また連携可能となった国内外の研究者との研究交流のための活動に重点を置く。
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