研究課題
基盤研究(C)
日本における演劇近代化の過程で、イプセンの果たした役割およびそれがイプセンの活躍した19世紀末のヨーロッパ演劇のいかなる様相が日本の演劇には最も強く影響したか、その一端を明らかにすることができた。それは西洋演劇の伝統である言語表現としてのドラマのあり方をめぐる問題で、イプセンがその伝統の末端に位置すること、また、日本ではドラマの伝統が希薄であるために、イプセンの作品が衝撃的あったと同時に、どこか理解を超えていたことなどの問題である。
演劇学