研究課題/領域番号 |
25370116
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研究機関 | 東京工芸大学 |
研究代表者 |
平山 敬二 東京工芸大学, 芸術学部, 教授 (50189867)
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研究分担者 |
加藤 泰史 一橋大学, 社会(科)学研究科, 教授 (90183780)
長澤 麻子 立命館大学, 文学部, 准教授 (30611628)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 自然美学 / 国際研究者交流 / ドイツ美学 / 環境美学 / マルティン・ゼール / ゲルノート・ベーメ / スピノザ / シラー |
研究実績の概要 |
本年度は、3年間にわたる本課題研究の最終年度であった。当初の研究計画に従い、2015年8月30日(日)-31日(月)の二日間にわたり東京工芸大学中野キャンパスにて第5回合同研究会を開催し、最終年度に計画されていた自然美学を巡る国際学術コロキウムの実施計画について、その詳細が検討されるとともに、併せて本研究課題に関わる4人のメンバーによる研究発表が行われた。当日の研究発表の内容は以下の通りであった。「ゲルノート・ベーメにおける『美しい自然』と『善い自然』」(阿部美由起:連携研究者)、「美に関する快の感情の生成」(高木駿:日本学術振興会特別研究員)、「自然は美しいか―美的な自然経験をめぐって」(長澤麻子:研究分担者)、「ゼールの『自然美学』とシラーの自然美論」(平山敬二:研究代表者)。この合同会議での計画に基づき、11月23日(月)-24日(火)の二日間にわたり、本研究の研究分担者である加藤泰史の所属する一橋大学国立キャンパスにおいて、『自然美の哲学をめぐる国際ワークショップ』を公開にて開催した。ヴォルフハルト・ヘンクマン(ミュンヘン大学名誉教授)、エファ・シュルマン(マクデブルク大学教授)、ジェーン・ネラー(コロラド大学教授)の外国人研究者3名の自然美論に関わる各講演ならびに日本人若手研究者2名(府川純一郎・高木駿)のドイツ語と英語による研究発表をもとに、本課題研究のメンバーおよびそれ以外の参加者約20名を交え、2日間わたり活発な討論が繰り広げられた。さらに2016年1月27日(水)には、ミュンヘンにてヘンクマン教授と平山が「シラーの自然概念」をテーマに討論を行い、また1月29日(金)にはフランクフルトにおいて、長澤・加藤・平山の3名がシュルマン教授とともに今後の研究協力ならびに自然美論に関わる論集発刊の計画について話し合いの機会が持たれた。
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