研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、日本近代の広告図像が、どのような商品を、どのような視覚的レトリックを利用して、どのような魅力をもつものとして表象していたかを、具体的事例に即して検証することにある。そのために、国際シンポジウムを6回開催し、東アジアで流通していた5種類の日本製ブランドの新聞広告を、視覚文化論の枠組みにおいて分析した。その結果、少なからざる広告が、地域と時代に固有の美人イメージを換喩的に利用することによって、商品を、「文化生活」に集約される《幸福》をもたらすものとして表象していることを確認した。
芸術学