研究課題/領域番号 |
25370134
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研究機関 | 共立女子大学 |
研究代表者 |
山本 聡美 共立女子大学, 文芸学部, 教授 (00366999)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 九相図 / 六道絵 / 閻魔信仰 |
研究実績の概要 |
1.スイス・ヌーシャテル民族誌博物館にて、絵巻を含む日本古美術の悉皆調査を実施した(2014年9月8日~9月15日)。 2.中世閻魔堂に関する研究会を主催し、下記4名の報告を実施した(於:名古屋大学、2015年3月9日)。山本聡美「閻魔堂の系譜―中世日本における閻魔信仰の展開」、郭佳寧「覚鑁における密教的浄土観の構想と実践―成仏思想を中心として―」、森田龍磨「中世閻魔堂における冥府彫像の作風について」、阿部美香「醍醐寺閻魔堂儀礼空間復元の試みに向けて」 3.カラーポジフィルムにて保存されている、寺社縁起絵・中世仏教説話画に関する画像のデータ化に取り組み、1万枚程度のスキャンが完了した。 4.以上の成果に基づく書籍を刊行し、研究成果を一般へも普及した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
画像データの蓄積が進展し、作品分析の環境を充実させることができた。成果報告に関しても、学会発表と書籍の刊行を予定通り実施することができた。
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今後の研究の推進方策 |
ポジフィルムのデータ化について、今年度と同様のペースで進める。所蔵先の都合などで、これまでにやり残した作品・文献調査について推進する。成果報告としての書籍の執筆に着手し、研究期間内の刊行を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
前倒し請求の理由のひとつであった、米国での作品調査が次年度以降に延期となったため、その分の金額を、ポジフィルムのデータ化作業のためのアルバイト代に充填した。しかしながら、予定していた金額の一部(2日分相当)が、作業日程の都合で次年度へ繰越しとなった。
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次年度使用額の使用計画 |
引き続き、ポジフィルムのデータ化作業を行い、そのアルバイト代に充填する。
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