研究課題/領域番号 |
25370149
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館 |
研究代表者 |
恵美 千鶴子 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, その他部局等, 客員研究員 (60566123)
|
研究分担者 |
島谷 弘幸 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, その他部局等, 副館長 (90170935)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 書跡 / 模写 / 模本 / 鑑賞史 / 受容史 |
研究概要 |
東京国立博物館が所蔵する書の模写資料(作品)の調査(約60件)を行ない、高精細デジタル画像による撮影を行なった(撮影点数304点)。また、京都・陽明文庫所蔵分の調査と撮影(撮影点数363点)、広島・厳島神社所蔵の資料閲覧および厳島神社担当者との情報交換を実施した。関連する歴史的資料や参考資料のデータを収集し(収集点数470点)、デジタルデータ化を行なった(データ入力点数6920点)。 撮影した画像のうち公開できるものについては、東京国立博物館の画像情報システムに登録した。また、本研究課題遂行以前に撮影済みであった「平家納経(模本)」575点の高精細デジタル画像の登録も行なった。これらの画像は、システムの更新によってインターネット上に公開される予定である。 模写資料や書の鑑賞・受容に関する研究論文を発表した。また、来年度は、東京国立博物館の総合文化展において研究成果を公開する展示である特集「国宝再現-田中親美と模写の世界」を開催することが決まっている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
模写資料の撮影と画像登録を着実に行なうことができた。また、研究成果を報告する論文を発表することもできた。次年度に研究成果を公開する目的の特集展示の企画も決定しているため。
|
今後の研究の推進方策 |
模写資料の調査と撮影は、効率化を図りながら引き続き行なっていく。研究成果を公開するための展示(特集「国宝再現-田中親美と模写の世界」)においては、成果をわかりやすく示すためにも配布資料などを作成して、成果の普及に努めたい。
|
次年度の研究費の使用計画 |
調査を目的とする出張旅費について、調査先との予定の調整が当該年度中にできなかったため。 次年度では次年度の課題を進行するとともに、当該年度中に実施できなかった調査出張を遂行する。
|