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2015 年度 実績報告書

模写資料における書の受容・鑑賞に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 25370149
研究機関独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館

研究代表者

恵美 千鶴子  独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部東京国立博物館百五十年史編纂室, 主任研究員 (60566123)

研究分担者 島谷 弘幸  独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 館長 (90170935)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード書跡 / 模写 / 模本 / 鑑賞史 / 受容史
研究実績の概要

(1) 東京国立博物館、および他機関において模本・原本調査の実施:東山御文庫(御物)の原本調査、九州国立博物館、大阪歴史博物館での調査を実施した。東山御文庫では、勅封御物である書跡(近衛家伝来、さまざまな模本が残されている作品)の原本調査により、模本との関連性を確認できた。九州国立博物館においては模写資料の調査を、大阪歴史博物館では伝藤原行成筆の書跡を調査。藤原行成の筆跡の受容史を検討するために新たな知見を得ることができた。藤原行成の書の受容については、次年度に東京国立博物館の展示にて成果公開を予定している。
(2) 厳島神社との調整:厳島神社には国宝「平家納経」の模本作成に関わる文書類が保管されている。その文書類の調査のための事前調整を厳島神社担当者と行なった。次年度以降に調査の予定である。
(3)模写資料のデジタル撮影と画像公開:東京国立博物館が所蔵する模写資料のデジタル撮影を行ない、画像管理システムに登録、ホームページ上で公開をし始めた。また、大阪歴史博物館の調査においてもデジタル画像での撮影を実施した。
(4)成果の公開:学術雑誌『ビオ・シティ』において、模写資料を中心に研究した書の受容や鑑賞の歴史に関する小論文を発表した。また、藤原行成の筆跡の受容史については、その研究成果を、来年度の東京国立博物館の展示(特集「藤原行成の書 その流行と伝称」28年8月~9月)で広く公開する予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] 西郷隆盛の書と「七言絶句『官途逃去遠捜奇』」の普及―小林清親筆「西郷隆盛像」との関係から2016

    • 著者名/発表者名
      恵美千鶴子
    • 雑誌名

      MUSEUM

      巻: 661 ページ: 33-50

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 藤原行成の尊重 直筆の記録「敦康親王初覲関係文書」2015

    • 著者名/発表者名
      恵美千鶴子
    • 雑誌名

      ビオ・シティ

      巻: 62 ページ: 82-85

  • [雑誌論文] 藤原行成の尊重 唯一伝わった「書状」2015

    • 著者名/発表者名
      恵美千鶴子
    • 雑誌名

      ビオ・シティ

      巻: 63 ページ: 86-89

  • [雑誌論文] 近代数寄者と書 広田不孤斎、松永耳庵と「湯」2015

    • 著者名/発表者名
      恵美千鶴子
    • 雑誌名

      ビオ・シティ

      巻: 64 ページ: 100-103

  • [雑誌論文] 近代数寄者と書 高橋箒庵と「寸松庵色紙」2015

    • 著者名/発表者名
      恵美千鶴子
    • 雑誌名

      ビオ・シティ

      巻: 65 ページ: 96-99

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公開日: 2017-01-06  

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