東京国立博物館、九州国立博物館、京都・陽明文庫、大阪歴史博物館などで、書の模写資料や関連資料の調査を実施した。その内、東京国立博物館の模写資料については、高精細デジタル画像によって撮影を行ない、680点の画像を東京国立博物館のホームページ上で公開した。他の所蔵者の画像も一部、東京国立博物館の画像システムに登録し、閲覧できるようにした。 模写資料や関連資料の調査とデータ収集により、書の受容や鑑賞の歴史に関する研究を進めた。その研究成果は、学術雑誌で連載したほか、学術論文として発表した。また、東京国立博物館にて、特集「国宝再現-田中親美と模写の世界」という展示で成果公開を行なった。
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