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2015 年度 実績報告書

映画速度論の構築

研究課題

研究課題/領域番号 25370155
研究機関北海道大学

研究代表者

応 雄  北海道大学, 文学研究科, 教授 (50322772)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード映画と速度 / 第三の時間と映画 / 力能の生成変化
研究実績の概要

1、「映画と身体」と題し、映画と身体と速度をめぐる考察をテーマとする研究集会(2015年10月22日、北海道大学)を開催した。「女性―国家/民族苦難の隠喩」(黄献文、中国武漢大学)、「女たちの声と男たちの身体―『雨月物語』再考」(川崎公平、北海道大学)、「身体、空間、物語―ジョン・カサヴェテスの『フェイシズ』の場合(応雄、北海道大学)と、計三つの研究報告が発表されたとともに、同テーマをめぐって各研究者および研究会参加者のあいだで意見交換が行なわれた。本研究会の実施を通して、速度と身体の史的・理論的なかかわりについて確認し、議論を深めることができた。
2、「ゴダール、アクション、未来」と題する研究論文を完成させ、表象論専門研究誌に掲載した。本研究論文は、ゴダールの映画を時間の第三の総合においてこそ起こるアクションとして考察し、ゴダール映画における速さと遅さの相貌について独自の理論的究明を試みた。
3、オーソン・ウェルズ作中人物論を「真/偽」、力能の生成変化の問題と関連付けつつ試みた。とりわけドゥルーズが『シネマ2』第6章で展開した論考を参照しながら、「真/偽」の転換速度や、作中人物像と第三の時間(未来)との関係について詳細に考察し、口頭発表および研究論文によって研究成果を公開した。(本研究成果は、中国武漢大学での講演、および中国の映画研究専門誌『当代電影』での論文掲載によって公開された。このことによって研究成果の海外への発信を一定程度実現できた。)
4、まとまったかたちでの映画速度論の研究成果の公開に向けて、本研究の全体的なまとめを推進した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 徳勒茲的奥遜・威爾斯電影論―人物論、尼采、未来(ドゥルーズのオーソン・ウェルズ映画論―人物論、ニーチェ、未来)2016

    • 著者名/発表者名
      応雄
    • 雑誌名

      『当代電影』

      巻: 4(241) ページ: 40-46

  • [雑誌論文] ゴダール、アクション、未来(1)2015

    • 著者名/発表者名
      応雄
    • 雑誌名

      『層―映像と表現』

      巻: 8 ページ: 83-108

  • [学会発表] 奥遜・威爾斯電影人物論(オーソン・ウェルズ映画人物論)2016

    • 著者名/発表者名
      応雄
    • 学会等名
      武漢大学芸術系映画研究集会
    • 発表場所
      武漢大学(中国)
    • 年月日
      2016-03-24
    • 招待講演
  • [学会発表] 身体、空間、物語―ジョン・カサヴェテスの『フェイシズ』の場合2015

    • 著者名/発表者名
      応雄
    • 学会等名
      映画と身体研究集会
    • 発表場所
      北海道大学(札幌)
    • 年月日
      2015-10-22
  • [学会発表] 婁燁、王家衛電影分析―身体以上、空間以下2015

    • 著者名/発表者名
      応雄
    • 学会等名
      華語語系研究国際交流研習営
    • 発表場所
      中興大学(台湾)
    • 年月日
      2015-07-30

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公開日: 2017-01-06  

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