研究課題
基盤研究(C)
本研究は近代的技術としての速度、表象としての速度、生成変化の速度という三つの方面に分けつつ、理論書の精読、研究論文執筆・研究発表遂行、研究集会の開催を実施することをとおして、ヨーロッパ映画(ジャン=リュック・ゴダール、ジャン・ルーシュ)、アメリカ映画(オーソン・ウェルズ)、中華圏映画(婁燁、王家衛)における映画速度の事象を具体的に検討し、速度と時間をめぐる映画論の構築を試みた。また、映画における身体と空間にまつわる諸事象にも考察を加え、映画速度論の構築に重層的な厚みをもたらした。
映画研究