研究課題/領域番号 |
25370157
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
大原 央聡 筑波大学, 芸術系, 准教授 (80361327)
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研究分担者 |
河西 栄二 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (60302402)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 芸術諸学 / 彫刻 / 木彫 |
研究概要 |
本研究では欧州において、石の文化のなかで育まれた木彫表現について調査・研究を行い、日本の木彫表現との比較を行うため、5年間の研究期間の内、4回の現地調査を予定している。平成25年度においては、その第1回目の現地調査として、6~7月にドイツ(ミュンヘン、ローテンブルク、ヴュルツブルク、ニュルンベルク、フランクフルト、グロスオストハイム、ハイデルベルク、マンハイム)、オランダ(アムステルダム、オッテルロー、アイントホーフェン)において欧州の木彫作品について調査を行った。ドイツではバイエルン国立博物館、聖ヤコプ教会、ゲルマン国立博物館、新美術館、マインフランケン博物館、クルトゥールシュパイヒャー博物館、聖ペーター&ポール教会、プファルツ選帝侯博物館、クンストハレ・マンハイム、シュテーデル美術館、オランダではアムステルダム市立美術館、クローラー・ミュラー美術館、ファン・アベ美術館等で調査を行った。彫刻家はティルマン・リーメンシュナイダー(ミュンヘン、ヴュルツブルク等の都市)エルンスト・キルヒナー、オシップ・ザッキン、マリノ・マリーニを中心として実見調査を行い基礎資料とした。特にティルマン・リーメンシュナイダーについては多くの作例を調査することができ、作品画像も多く収集することができた。また、今回調査を行ったマリノ・マリーニの木彫は比較的大型のもので、寄せ木も多く行われており、本研究を行う上で資料的価値が高いといえる。また調査と併行して、研究内容のひとつである木彫に関する造形的試みについて、研究代表者と研究分担者それぞれが実際に木彫制作を通して検証を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
5年間の研究期間の内、第1回目の海外での現地調査を無事終えることができた。着実に研究資料を収集することができている。木彫制作を通した検討も進めることができている為、おおむね順調に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
欧州における木彫について、作品及び作品に関する資料を収集するために、引き続き欧州において調査・資料収集を行う。次年度はチェコ、ブルガリア、スウェーデン、ノルウエー等において欧州の木彫作品について調査を行う。これまでの欧州における調査で不足していた、北欧、中欧(東欧)での調査を中心とする予定である。研究代表者の大原央聡は主に欧州の木彫表現全般について、さらに表現技法と彫刻素材である樹種とのかかわりについて調査を行う。研究分担者の河西栄二は主に寄木、内刳りの有無などと表現の在り方がどのように影響しているかについて調査を行う。その上で日本の木彫表現との比較を行う予定である。また、調査と併行して、研究内容のひとつである木彫に関する造形的試みについて、研究代表者と研究分担者それぞれが実際に木彫制作を通して検証を行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
主な理由としては、当初、人件費・謝金について、計画していたが、次年度分以降と併せて資料整理など人件費・謝金として支出した方が効率的であると判断したため今年度については支出しなかった。また、購入物品等の変更によるものもある。 次年度以降の人件費・謝金と物品購入計画に織り込む予定である。または最終年度にも海外調査を追加する可能性もあり、その場合はその旅費に充てることも検討する。
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