①日中合作テレビドラマの製作や、中国における日本のテレビドラマの受容の実態について論考を執筆することによって、日中文化交流の歴史において映像メディアが果たした役割を総括的かつ複眼的に考察する、劉文兵著『日中映画交流史』を補完し、2016年6月に東京大学出版会により上梓される予定です。 ②日中の映像交流に携わった多くのアーティストへのインタヴューをつうじて、これまで知られなかった多くの映像史的事実が本研究によって明らかになったものと考える。また、実証的なアプローチだけでなく、映像分析にもとづいた表象の歴史分析のアプローチも本書の特色の一つであり、さらに映像学に限定することなく、より幅広く映像文化史的あるいは社会学的なアプローチをとることで、当該研究分野に学際的な貢献を果たすことができたと思う。 ③国際シンポジウムや、動画サイトへの出演、映画出演などの形で、社会に向かって研究成果を幅広く発信できたと思う。 ④多くの研究成果が評価され、2015年度日本映画ペンクラブ賞・奨励賞を受賞した。
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