平成26年度までの研究では、4K高解像度カメラと35mmフィルム撮影とグレーディング、美術との関係についての違いを中心にリサーチ研究をおこなってきた。27年度では、これらの結果を実践形式(ワークショップ)で検証をした。実際には、35mmと4K撮影でカメラテストを行いその結果をもとに研究者が撮影方法を検証し短編制作に参加をしている。また、デジタルシネマ制作ワークフローワークショップに参加するために、新しい制作ワークフローでの4Kデジタル撮影の検証もおこなった。また、これまでの研究結果をもとに、国際撮影照明ワークショップに参加し、美術セットでの35mmと4K撮影の違いについて参加者とともにおこないそれぞれの利点や照明などのついて検証・考察をした。また、研究者がNHK初の4Kドラマ「ビューティフル・スロー・ライフ」の撮影監督として参加することで、実践面でどのように4Kが運用されているかについての考察もおこなった。 FEMIS(フランス国立映画大学)の撮影領域長のフランスの撮影監督ピエール=ウィリアム・ グレン氏を招聘し、東京藝術大学大学院映像研究科と日本映画教育協議会加盟校、日本撮影協会の会員とともに、今回の研究報告とともにデジタルシネマ撮影についての意見交換をおこなう。また、フランスと日本の現在のデジタル撮影について違いと状況に理解を深め現在の映画撮影につていの討論もおこなった。 フランスでのデジタル撮影と日本の撮影方法とグレーディングの違いを理解するために撮影ワークショップもおこなった。 これらの内容は2016年に東京藝術大学大学院映像研究科のウェブにて公開する予定である。
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