<研究項目A>目的:ノントキシック版画技法の普及・導入支援システムに関する実態調査。具体的な取り組み:ゲント美術アカデミーの共同研究グループと滞在期間中2度のミーティングの機会を持ち、各国版画専門家対象とした自記式アンケート調査の企画・設計を行った。 <研究項目B>目的:指導者向け技法導入支援法の研究開発。具体的な取り組み:研究代表者と研究協力者(エヴェラールト教授グループ・3名)の協働により汎用性の高い指導法の開発を行った。特に世界中各地で容易に入手できる汎用的な材料・素材についての研究を進め、研究代表者は、以前より取り組んできた塩ビ板とアクリル系樹脂を使いたコラグラフの制作指導法について公開制作とワークショップを行った。 <成果発表会(講義、ワークショップ)>5月10日(火)ゲント美術アカデミーにて研究者・学生・一般市民を対象としたワークショップを開催した。30名が受講。前半1時間はプロジェクターを用いた講義を行った。後半1時間は実演を伴う塩ビ板コラグラフのワークショップを行い、銅版画アクアチントと同様の効果を得られるカーボランダムの制作指導を行った。加えて、一版多色刷りの刷りを実演した。 <学会発表>日 時:12月3日(土)会 場:町田市立国際版画美術館「ノントキシック版画技法の普及に向けたワークショップの開発」 <成果発表展覧会>ゲント美術アカデミー内ギャラリースペース「Kamer108」での個展形式の作品発表を行った。公開制作した8点を展示した。
|