研究課題
基盤研究(C)
冷戦のさなか、米ソを軸とする東西両陣営は、音楽の領域でも戦いの火花を散らしていた。ソ連では、西側の前衛性は退廃として非難され、調性音楽に象徴される東側の保守性は文化統制の象徴として酷評され続けた。しかし、雪どけ期以降、両陣営は、対立し続けながら、交流を行った。そこでみられる対立は、古典的な芸術に対して敬意を払う、共通の価値観を基礎としたものだった。
表象文化論・ソ連文化史