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2015 年度 実績報告書

古典絵画における岩絵具粒子分布の検討とその芸術表現への応用

研究課題

研究課題/領域番号 25370178
研究機関女子美術大学

研究代表者

橋本 信 (橋本弘安)  女子美術大学, 芸術学部, 教授 (30189485)

研究分担者 岸野 香  女子美術大学, 芸術学部, 教授 (80282812)
坂田 勝亮  女子美術大学, 芸術学部, 教授 (40205745)
稲木 吉一  女子美術大学, 芸術学部, 教授 (40232508)
北澤 憲昭  女子美術大学, 芸術学部, 教授 (60296217)
宮島 弘道  女子美術大学, 芸術学部, 准教授 (40710299)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード岩絵具 / 古典顔料 / 曼荼羅 / 天然顔料 / 色彩学 / 粉体 / 保存修復
研究実績の概要

本研究の最終年度として、美術史的考察も研究分担者及びその分野の協力者により、まとめられ本研究に使用されてきた曼荼羅図の制作年代が同一の金剛界曼荼羅図から切り出された応永年間(1394-1427)以前、15世紀前半を降らない室町時代前期のものであるとされた。
前年度から進んで来た部分再現模写も再現下図を完成させ藍銅鉱・孔雀石と顕微鏡・蛍光X線・分光輝度計で同定され作られた細分化された粒子の岩絵具を調合しそれを所定の部分に使用し、制作され再現部分模写として仕上げられた。
創作表現に、この曼荼羅にある粒度の段階を取り入れ制作し現在の状況と比較する研究は、それぞれの協力者が3段階の粒子区分という制約の中、女子美術大学で研究開発された人造岩絵具の方法で各自が試作し50号程度の作品を制作した。これを美術評論の立場の研究者と作品と共に対談する形で討議し岩絵具粒子とマチエールの関係、曼荼羅図の持つ絵具粒子と現代の岩絵具による表現について討議された。
最終年度にあたり、資料とした曼荼羅図と共に、この3年間で研究されてきた内容をデータや岩絵具顔料粒子標本、再現模写の途中の工程など実物、創作研究の作品を2015年11月25日から12月11日まで女子美術大学相模原校舎1900ギャラリーにおいて展示を行い多数の来場者に公開した。また、会期中、ギャラリートークとして研究の解説を40人程度の来場者の中、実施した。また、3月には、それらの内容を要約したリーフレットを発行し、東京国立博物館研究員の神庭信幸氏を特別講師としてリーフレット、資料を使い20名程度の参加者の中、今回の研究方法などについて討議した。リーフレットは本学図書館、研究室に収蔵され関係資料も研究室に収蔵している。

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公開日: 2017-01-06  

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