本研究は非侵襲脳機能測定装置を使って描画時の脳活動を調べた研究である。被験者は右利きの成人した女性と男性である。すべてのタスクは椅子に座わり安静な状態で行われた。この条件の被験者の描画時の脳活動をNIRSを使用して調べたものである。男性女性ともに絵を描くタスクと物を作るタスクを課し大脳皮質の賦活の様子を調べた。各タスクは30秒間に設定され、塗り絵や模写などといった平面のタスクと粘土を使用した立体的な制作のタスクで5種類を使用して行った。 その結果、右側の前頭前野のoxy-hemoglobinの脳血流に賦活が見られた。本研究はNIRSを使用した芸術表現時の一考察にて更なる継続的な研究を要する。
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