研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、明治期京都の工芸の展開を「京都策」という勧業・街づくり策に照らし合わせ、京都の工芸が近代工業化しなかった経緯を明らかにすることである。工芸の近代化の関連事項を当時の地図上におとしこみ近代都市形成の一環として読み直した。その結果、積極的近代化から工芸の範囲内での限定的改革へと方針が変わるのは第二期京都策の期間であり、この頃から市街周辺の新しい機械工業地域と市中心部の工芸地域という住み分けが生じたと考えられる。
人文学