研究課題/領域番号 |
25370202
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
山口 徹 弘前大学, 人文学部, 准教授 (10367013)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 森鴎外 / 椋鳥通信 / 1910年代 / 文化交流史 / 情報 / 翻訳 |
研究実績の概要 |
森鴎外によってなされた翻訳小説の基盤を探るため、ベルリン州立図書館(Staatsbibliothek zu Berlin)での文献資料調査を軸としながら、これまでの研究成果を以下の2施設で報告し、さらなる研究推進と交流とを図った。また、昨年、10月27日に行った研究報告(アート・ドキュメンテーション学会第80回研究会、於文京区立森鴎外記念館)にて重点的に取り上げた、鴎外「椋鳥通信」に見られるヨーロッパ美術・博物館事情についての検証、資料収集も行ってきた(平成26年6月11日~25日)。 ①特別講義”Mori Ougais”Mitteilungen eines Landvogels””(6月13日、ハイデルベルク大学日本学研究所) ②講演”Mitteilungen eines Landvogels”Mori Ogais transnationale Rundschau am Vorabend des I. Weltkrieges“ (6月19日、ベルリン・森鴎外記念館) 文献資料調査だけでなく、講演・特別講義の機会を得、ハイデルベルク大学、フンボルト大学(ベルリン)、ミュンヘン大学などの研究者らとの意見・情報交換、研究交流を行ってくることができたことは、当初の計画を上回る成果だった。調査の成果は次年度に発表予定の学術論文および報告書等にまとめる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「研究実施の概要」欄に上述したが、研究計画で予定したドイツでの文献調査に加え、2つの有力な研究・教育機関での報告を行う機会を得て、情報交換・研究交流の面でも、当初の計画以上の成果があった。
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今後の研究の推進方策 |
計画通りに推進することを主眼とする。ドイツでの現地調査において想定以上の資料を探し当てることができ、年度後半からはその精査、照合作業に取り組んでいる。これまでの調査、報告を踏まえ、一連の論考を学術論文、研究報告書にまとめていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度後半に行う予定であったドイツでの資料調査を本年度前半に行ったことから、国内での研究調査の一部を次年度に繰り延べて対応した。このことにより研究推進の手順に若干のズレが生じているが、当初の計画の対応範囲内である。
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次年度使用額の使用計画 |
当初の計画に沿って使用していく。
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