研究課題/領域番号 |
25370211
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
渡辺 匡一 信州大学, 人文学部, 教授 (40306098)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 行法書 / 学問形成 |
研究概要 |
平成25年度は、行法次第書の蔵書調査とデータベース構築の継続を行った。具体的には、善通寺(香川県善通寺市)所蔵の安祥寺流行法次第書・勧修寺流行法次第書・随心院流行法次第書、仏法紹隆寺(長野県諏訪市)所蔵の行法次第書、宝聚院(福島県いわき市)所蔵の行法次第書の調査・研究と、画像データによる情報の入力によるデータベースの構築を行う。 1.善通寺所蔵の安祥寺流行法次第書の画像データのうち、すでに収集が終了している、画像データの先例・奥書・書き込みなどのデータ入力を行い(2割)、データベース作成に着手した。 2.善通寺所蔵の勧修寺流行法次第書の画像データのうち、すでに収集が終了している、画像データの先例・奥書・書き込みなどのデータ入力を行い(2割)、データベース作成に着手した。 3.仏法紹隆寺所蔵の行法次第書の調査・研究を、4月13・14日、5月11・12日、6月8・9日、7月13・14日、9月21・22日、10月12・13日、11月9・10日、12月14・15日、2月8・9日、3月8~11日に行った。佛法紹隆寺所蔵の行法次第書の内、書誌データに不足している情報(先例・奥書・書き込みなど)の確認を行った。 4.宝聚院所蔵の行法次第書の調査・研究を5月18・19日、7月6・7日、10月5・6日、12月7・8日、1月31~2月2日、3月1~4日に行った。宝聚院所蔵の行法次第書の内、書誌データに不足している情報(先例・奥書・書き込みなど)の確認を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
善通寺(香川県善通寺市)所蔵の安祥寺流行法次第書、勧修寺流行法次第書の画像データの収集とデータベース構築を行うことを予定していたが、画像データの収集が進まなかったことに起因する。ただし、すでに収集済みの画像データによるデータベース構築や、佛法紹隆寺(長野県諏訪市)、宝聚院(福島県いわき市)所蔵の行法次第書のデータ確認は予定より進んだために、研究目的の達成度としては、「やや遅れている」と自己評価した。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は、善通寺所蔵の安祥寺流行法次第書、勧修寺流行法次第書の画像データの収集を積極的に推し進める。また、収集した画像データ、収集済みの画像データより先例・奥書・書き込みなどのデータを抜き出して、データベースの構築を図る。さらに、佛法紹隆寺、宝聚院所蔵の行法次第書のデータ確認のための調査・研究を併せて行い、その成果を併せて、行法次第書の資料的価値を明らかにする。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度末に予定していた、善通寺調査が、他機関の調査日程と重なったために中止とした。26年度は調査を1回増やす予定である。 1.調査・研究の進展に伴い必要となる研究書や辞書などの真言宗関係図書を購入する。 2.善通寺所蔵の行法次第書の画像データ収集を、1回に6日間と3日間の調査を5回を行う(計21日)。引き続き、画像データ収集を行う。併せて、データベース作成を進展させる。3.仏法紹隆寺所蔵の行法次第書の調査・研究を行う。1回に2日間、4回の調査を行う(計8日)。佛法紹隆寺所蔵の行法次第書の内、書誌データに不足している情報の確認を行う。4.宝聚院所蔵の行法次第書の調査・研究を行う。1回に2日間、4回の調査を行う(計8日)。宝聚院所蔵の行法次第書の内、書誌データに不足している情報の確認を行う。
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