研究課題/領域番号 |
25370211
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
渡辺 匡一 信州大学, 学術研究院人文科学系, 教授 (40306098)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 中世文学 / 寺院資料 / 善通寺 / 佛法紹隆寺 / 宝聚院 / 如来寺 |
研究実績の概要 |
1.善通寺(香川県善通寺市)所蔵の行法次第書の調査・研究と画像データ収集を、平成28年2月20~22日、3月26日~28日に行い、新資料の書誌データ取りとデータベース作成を進展させた。 2.佛法紹隆寺(長野県諏訪市)所蔵の行法次第書の調査・研究を、平成27年4月11・12日、5月16・17日、6月13・14日、7月11・12日、9月12・13日、10月10・11日、11月14・15日、12月12・13日、平成28年2月13・14日、3月12・13日に行い、新資料の書誌データ取りと、すでに終わっている書誌データの不足情報の確認作業を行った。また、諏訪善光寺(長野県諏訪市)の蔵書調査を、平成27年9月11日に行った。 3.宝聚院(福島県いわき市)所蔵の行法次第書の調査・研究を、平成27年5月9・10日、7月18・19日、9月6~8日、11月7・8日、平成28年2月6・7日、3月5・6日に行い、すでに終わっている書誌データの不足情報の確認作業を行った。また、如来寺(福島県いわき市)所蔵書の内、行法関係資料の調査・研究を、平成27年4月4・5日、6月5・6日、8月1~5日、10月3・4日、12月26・27日に行った。 佛法紹隆寺所蔵の行法次第書や関係資料の調査・研究をもとに、諏訪地方における真言宗寺院が室町時代後期以降に隆盛となること、それ以前、鎌倉期には天台宗寺院が中心であり、後に禅宗の影響を受けることなど、諏訪地方における寺院勢力の展開を明らかにする論文「真言宗以前―諏訪における鎌倉~南北長期の寺院展開―」(『諏訪信仰と伝承文学』三弥井書店、平成27年6月)が刊行された。また、善通寺、佛法紹隆寺、宝聚院、如来寺の蔵書形成の特徴をもとに、寺院資料と文学研究のあり方について、「寺院資料調査と文学研究」の論題で発表をした(仏教文学会、平成27年12月5日、キャンパスイノベーションセンター東京(CIC東京))。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
善通寺(香川県善通寺市)、佛法紹隆寺(福島県いわき市)において、新たな資料がそれぞれ数十点確認されたために、書誌データ取り、画像データ収集作業に遅れが出ている。また、宝聚院(福島県いわき市)の蔵書の書誌データの不足情報の確認作業も、当初の半分にとどまった。
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今後の研究の推進方策 |
1.善通寺(香川県善通寺市)所蔵の行法次第書について、新資料の書誌データ取り、画像データ収集を、1回に3日間の調査を3回行う(計9日)。 2.佛法紹隆寺(長野県諏訪市)所蔵の行法次第書の調査・研究を1回に2日間、10回の調査を行う(計20日)。 3.宝聚院(福島県いわき市)所蔵の行法次第書の調査・研究を1回に2日間、5回の調査を行い、書誌データに不足している情報の確認を完了させる(計10日)。
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