1.3年間で収集した善通寺(香川県善通寺市)所蔵の行法次第書の画像データをもとに、データベース作成を進展させた。 2.佛法紹隆寺(長野県諏訪市)所蔵の行法次第書の調査・研究を、平成28年4月16・17日、5月21・22日、6月11・12日、7月16・17日、9月10・11日、10月15・16日、11月19・20日、12月17・18日、平成29年2月18・19日、3月18・19日に行い、新資料の書誌データ取りとすでに終わっている書誌データの不足情報の確認作業を行った。また、諏訪善光寺(長野県諏訪市)の蔵書調査を、平成28年9月9日に行った。 3.宝聚院(福島県いわき市)所蔵の行法次第書の調査・研究を、平成28年5月7・8日、9月10・11日、11月5・6日、12月3・4日、平成29年2月4・5日、3月5・6日に行い、すでに終わっている書誌データの不足情報の確認作業を行った。また、如来寺(福島県いわき市)所蔵書の内、行法関係資料の調査・研究を、平成28年6月4・5日、7月23・24日、8月3~7日、10月8~10日に行った。 善通寺、佛法紹隆寺、宝聚院、如来寺の蔵書形成の特徴をもとに、寺院資料と文学研究のあり方について、「寺院資料調査と文学研究」(『仏教文学』42号、平成29年6月刊行予定)を執筆した。また、善通寺、圓通寺(福島県いわき市)、金沢文庫(神奈川県横浜市)に所蔵される、真言宗諸流派の優劣を説いた『血脈鈔』の翻刻と紹介を行った(『日本文学の展望を拓く』笠間書院、平成29年10月刊行予定)。さらに、諏訪善光寺が所蔵する由緒書『当寺記録帳』を翻刻と紹介を行い(『信州大学附属図書館研究』6号、平成29年1月31日刊行)、信州大学機関リポジトリにおいて公開した。
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