研究課題/領域番号 |
25370232
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
細田 明宏 帝京大学, 文学部, 准教授 (20412801)
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研究分担者 |
大江 朋子 帝京大学, 文学部, 講師 (30422372)
久堀 裕朗 大阪市立大学, 文学研究科, 准教授 (50335402)
真鍋 昌賢 北九州市立大学, 文学部, 准教授 (50346152)
後藤 静夫 京都市立芸術大学, 日本伝統音楽研究センター, 所長 (50381926)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 学際的研究 / 実地調査 / 聞き取り調査 / 心理学実験 / 共同研究 / 情報交換 |
研究概要 |
研究代表者、分担者ともに、各自の担当分野の研究をおこない、論文などの形で成果を発表した。 また、文楽人形カシラの造形に関する心理学実験について、方針を決定して準備を始めた。方針の決定にあたっては、共同研究会を開催した(5月17日、5月26日、12月13日)。またその方針に従い、実験に用いる写真を入手するなどの準備を始めた。実験は、次年度に実施する予定である。 さらに、文楽座の上演の実態について、聞き取り調査および共同研究をおこなった(5月17日、5月26日、7月21日、9月10日、12月13日、12月26日)。そのうちの一部は、細田明宏「文楽の観客をめぐって―後藤静夫氏に聞く文楽の制作」(『帝京日本文化論集』20号)として発表した。 東京国立近代美術館が所蔵する映像と音源について実地調査をおこなった(8月13日、東京国立近代美術館フィルムセンターにて)。同館客員研究員の協力のもと、映画『大功記十段目尼ヶ崎の場』(1908年製作)の映像と、それに合わせて1962年に上演・収録された大蔵貢ほかの素浄瑠璃の音源を視聴したものである。大蔵貢はかつて活動弁士として活躍していた人物である。語りと活動写真の関係について討議をおこなった。なお本調査は、学術研究助成基金助成金(挑戦的萌芽研究)「口頭芸ジャンルの盛衰―メディア文化史記述における口承文芸研究の基礎領域化―」(代表者 真鍋昌賢)と共同で実施したものである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
心理学実験の準備や聞き取り調査の実施など、おおむね予定通りに進んでいる。また当初の計画にはなかった実地調査(語りと活動写真の関係について)もおこなった。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画に従って進める予定である。現時点において、特に問題点は見当たらない。
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次年度の研究費の使用計画 |
インタビューの時間数が想定よりも短く、文字起こし謝金が少なくて済んだため。 インタビューの時間を計画よりも増やし、よりきめの細かい調査をおこなう。その文字起こしのための謝金として使用する。
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