文化政治前期の植民地朝鮮における図書館について調査・研究を行うと共に、朝鮮語雑誌における〈翻訳〉の状況について検討を加えた。具体的に述べれば、京城図書館と朝鮮人知識人との関わり、京城図書館の表象のされ方、日本語書籍の蔵書状況について調査・研究を行った。また、延世大学付属図書館に所蔵されている朝鮮語雑誌の調査を行い〈翻訳〉という観点から考察を行った。 京城図書館は、朝鮮人知識人にとっては独立運動と不可分なものであったと考えられる。また、朝鮮人知識人の〈翻訳〉についても植民地支配への抵抗という側面から考えることができる。
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