西欧占星術概念の歴史的な変遷について、デジタル・データベースを駆使して実証的に研究し、英国初期近代の作家における占星術概念の変遷について新しい知見を得た。具体的には、シェイクスピア(1564-1616)、ベイコン(1561-1626)トーマス・ブラウン(1605-1682)の作品に現れる占星術概念が新しい宇宙観を反映しているかについて分析を行い、シェイクスピアの語彙においては占星術概念が古い宇宙観に基づいているのに対して、ベイコンでは新しい宇宙観の枠組みにおいて成立していること、ブラウンの場合はシェイクスピアに近いが近代的な概念としても解釈できるような使用例が若干見られることを明らかにした。
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