研究課題/領域番号 |
25370266
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
馬籠 清子 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (60463816)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 20世紀半ば / カルテット / 世界観 |
研究実績の概要 |
本研究の4年目として、これまでの研究成果を海外の査読付き出版物を通して発表し、また、国際学会での次年度の発表が決定した。さらに研究を深めるために、国内とアメリカでリサーチを進め、研究対象の文学・音楽作品や関連資料の分析に取り組んだ。
平成27年度にabstractが合格していたPalgrave MacmillanのAmerican Literature Readings in the Twenty-First Century Seriesの一冊となった研究書Carson McCullers in the Twenty-First Centuryのchapterとして、 "The Image of the String Quartet Lurking in The Heart Is a Lonely Hunter” が最終の査読に合格し、出版された。また、2017年7月にローマで開催される国際学会Carson McCullers in the World: A Centenary Conferenceにabstractが合格し、発表が決まった。現在、発表 "Carson McCullers’s Musico-Literary Democracy” を準備中である。
さらに、T. S. EliotのFour QuartetsとLawrence DurrellのThe Alexandria Quartetを分析するchapterのabstractを、海外の分担書の査読に提出し、結果を待っている。同時に、モダニズム期のliterary quartetsを概観する論文を執筆中で、近くアメリカの査読付き学術誌に送る予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
過去3年間と同様、文学・音楽・歴史など各分野のリサーチ、各種作品・資料の読み込みなどが、予定通り順調に進んでいる。その結果、海外の学術誌や研究書から論文やchapterが査読を経て、少しずつ出版されている他、次年度の国際学会での発表も決まっている。また、海外での審査待ちや出版の目処がついている執筆中の論文が2本ある。これらの研究成果は、大学・大学院で担当している授業でも取り扱い、公開に努めている。
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今後の研究の推進方策 |
Abstractが審査中のT. S. EliotのFour QuartetsとLawrence DurrellのThe Alexandria Quartetについての論文(あるいはchapter)を完成させ、海外の査読つき学術誌(あるいは研究書)から出版する。
2017年7月にローマで開催される国際学会Carson McCullers in the World: A Centenary Conferenceでの発表 "Carson McCullers’s Musico-Literary Democracy” を準備する。
執筆中のモダニズム期のliterary quartetsを概観する論文を完成させ、アメリカの査読付き学術誌に送る。
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次年度使用額が生じた理由 |
2016年11月に、海外にCollected Essays By Aldous Huxleyという本(11,530円)を注文し、11月14日には発送済みの連絡がきたものの、未だに届いていないため。
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次年度使用額の使用計画 |
海外からの本の到着をもうしばらく待ち、それでも届かない場合は注文をキャンセルする予定である。その場合は、入手可能な資料を再検討し、計画通り、その購入費に充てる。
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