研究課題/領域番号 |
25370268
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
末松 美知子 群馬大学, 社会情報学部, 教授 (90216276)
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研究分担者 |
小林 かおり 名古屋市立大学, 人文社会系研究科, 教授 (40308820)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | シェイクスピア上演 / デジタルアーカイブ / アジア / 国際研究者交流 |
研究概要 |
本研究は、シェイクスピア上演ウェブアーカイブA|S|I|A(Asian Shakespeare Intercultural Archive)を活用し、デジタル化の進展を生かした比較演劇の研究・教育の推進を目指すものである。当該年度も引き続きアーカイブコンテンツと機能の充実を図り、所蔵作品の総数を51とした。あわせて、アーカイブを利用した研究成果を学会で報告し、アジアや欧米の研究者等と意見交換を行った。具体的な成果は以下の通りである。 24年10月: 第51回日本シェイクスピア学会において、セミナー「シェイクスピアの異性配役を再考する」で発表を行った。 24年10月: 日本演劇学会研究集会において、A|S|I|A構築の報告と活用研究事例の報告 「アジアにおけるシェイクスピア上演―アーカイブの構築と上演研究の可能性」を行った。 24年11月: 韓国シェイクスピア協会国際学会において、発表「Verbal and Visual Representation in Modern Japanese Shakespeare Performance」を行った。 また、日本(群馬大学、名古屋市立大学)とシンガポール(シンガポール国立大学)でA|S|I|Aを利用した比較演劇の授業を行い、受講生からのフィードバックによりアーカイブの機能向上を図ったほか、eラーニングを含めた教育プログラムの検討を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、ウェブアーカイブのコンテンツと機能を充実させることができた。また、国内、アジアの国際学会等や学会誌で継続的に研究事例報告や広報活動を行っており、本アーカイブの世界的な利用を促進するとともに、新たな比較演劇研究・教育の可能性を示している。
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今後の研究の推進方策 |
25年5月に台北で開催されるアジアシェイクスピア国際学会において、A|S|I|Aを活用した研究事例報告を行い、アジアや欧米の研究者等と意見交換を行う予定である。また、その際に、海外研究協力者のリーラン・ヨンシンガポール国立大学准教授と、新たに展開する教育プログラム実施にむけて、打ち合わせを行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究機関以外からの資料提供への謝金に使用の予定であったが、資料が無料で提供されたため、次年度使用額が生じた。 ウェブ上のデータ確認と修正作業の謝金として使用する。
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