研究課題
平成27年8月25日までは、Keele大学客員研究フェローとして、附属図書館での資料収集に加え、Keele大学内外の研究者との意見交換や研究会への参加の機会を得た。またArnold Bennett Society評議委員として、Middleport Potteryにおける展覧会(Arnold Bennett Society主催)やHot Air Literary Festivalのイベントの運営(Arnold Bennett SocietyとUrban Visionとの共催)に携わり、ベネット研究の振興に務めた。平成27年4月には、分担執筆したArnold Bennett初の入門書_An Arnold Bennett Companion_が英国で刊行された。拙論(第11章 "Bennett and the Philosophy of Self-Help, " pp. 209-228)は、Bennettのものした多数のセルフヘルプ・マニュアルが、その主な読者である下層中産階級の人びとにいかに受容されたかを、当時の出版および労働の市場の分析を踏まえて明らかにした。平成27年6月には、Arnold Bennett Society第12回年次大会(“Bennett Abroad: Bennett’s Perception of Other Countries and their Perceptions of Bennett”)において "Arnold Bennett and the Contemporary Japanese Reader" と題した研究発表をおこない、日本の英文学研究と出版産業における、美学的探求と脱亜入欧の政治的野心との交錯を分析した。
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