研究課題
基盤研究(C)
F.V.ディキンズに関する初の評伝の完成に向けて、経歴のなかで欠落部分となっている時期について調査を行った。再来日中(1871-1879)については弁護士として辣腕を振るった「マリア・ルス号裁判」を中心に論じた。これまで不明となっていた帰国後からロンドン大学に就職するまでの足取りを追った他、晩年の地ウィルトシャー州シーンドでの日本研究の活動の日々を探った。版を重ねた浄瑠璃版『仮名手本忠臣蔵』の訳を検討し、ディキンズの翻訳が学術研究であったことを明らかにした。
英文学