研究課題/領域番号 |
25370285
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
今林 修 広島大学, 文学研究科, 教授 (90278987)
|
研究分担者 |
水野 和穂 広島修道大学, 人文学部, 教授 (30229702)
福元 広二 広島修道大学, 商学部, 教授 (60273877)
島 美由紀(西尾美由紀) 近畿大学, 工学部, 講師 (50549524)
永崎 研宣 一般財団法人人文情報学研究所, 人文情報学研究部門, 主席研究員 (30343429)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | TEI / デジタル化 / シェイクスピア / ジョンソン / ディケンズ / 電子テクスト |
研究実績の概要 |
永崎の技術指導とアドバイスを受けながら、昨年に引き続き、福元は、シェイクスピアのHamletのF1 (1623)、島は、ディケンズのDavid Copperfieldの月間分冊版 (1849-50)、今林は、ディケンズのGreat Expectationsの週刊分冊版 (1860-61)をOxygen を利用してDDSTEL化を進めた。当初の計画では、水野は、ジョンソンのThe Lives of the Most Eminent English Poets; with Critical Observations on Their Works (1781)をDDSTEL化する予定だったが、「書簡」という分野も実験的に入れてみることになり、The Letters of Samuel Johnson (1782-84)をDDSTEL化することに変更した。 5月に北海道大学で開催された日本英文学会を利用し、今林、水野、福元、島にて進捗状況と今後の課題を議論した。9月に広島修道大学にて、永崎による「基本的なマークアップとXML文書にかんして」の講演を聞き、デジタル化の基礎知識を学んだ。10月のコーパス学会で、今林と永崎が研究成果の一部を発表し、学会終了後に全員が集まり、進捗状況の確認と12月の台湾大学でのシンポジウムの打ち合わせを行った。12月に台湾大学で行われたDigital Humanitiesの学会で、今林、島、永崎が研究成果の一部を発表した。2月に広島で、今林、水野、福元、島が集まり、作成したそれぞれのDDSTEL に関する問題点を出し合い、次年度の計画について議論した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
福元は、シェイクスピアのHamletのF1 (1623)、Q2 (1604)、Q1 (1603)、水野は、ジョンソンのPrefaces, Biographical and Critical, to the Works of the English Poets (1779-81)、The Lives of the Most Eminent English Poets; with Critical Observations on Their Works (1781)、The Lives of the Most Eminent English Poets (1783)、島は、ディケンズのDavid Copperfieldの月刊分冊版(1849-50)、The first edition in one volume (1850)、Charles Dickens edition (1867)、今林は、ディケンズのGreat Expectationの週刊分冊(1860-61)、The first edition in three volumes (1863)、Charles Dickens edition (1868)をTEIのガイドラインに沿ってTEI editor Oxygenを使ってデジタル化する予定だったが、本研究が大規模なDigital Text Archive構築の礎となる基礎研究であることを鑑み、精緻で、かつ研究者の要請に応じれるDefinitive Scholarly Texts of English Literatureのモデルを作成することが肝要であるとの合意に至り、福元は、HamletのF1 (1623)、水野は、ジョンソンのThe Letters of Samuel Johnson (1782-84)、島は、ディケンズのDavid Copperfieldの月刊分冊版(1849-50)、今林は、ディケンズのGreat Expectationの週刊分冊(1860-61)の作成に専念することとした。
|
今後の研究の推進方策 |
永崎の技術指導を受け、福元は、シェイクスピアのHamletのF1 (1623)、水野は、ジョンソンのThe Letters of Samuel Johnson (1782-84)、島は、ディケンズのDavid Copperfieldの月刊分冊版(1849-50)、今林は、ディケンズのGreat Expectationの週刊分冊(1860-61)のDefinitive Scholarly Texts of English Literatureを完成させる。 前年度までの研究結果を踏まえて、9月のJapanese Association for Digital Humanitiesで今林と永崎が本研究の成果の一部を発表をする。 永崎は、上述の電子化されたDDSTELをWeb上での公開を目指す。平成28年3月末に広島大学で完成したそれぞれのDDSTELに関する問題点を整理し、今後英文学における大規模なDigital Text Archive構築に向けてDDSTELの規格について十分に議論を行い、本研究の成果報告書を作成する。
|