研究課題/領域番号 |
25370291
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研究機関 | 山梨県立大学 |
研究代表者 |
高野 美千代 山梨県立大学, 国際政策学部, 准教授 (10289811)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 国際研究者交流(デンマーク) / 国際情報交換(英国) |
研究実績の概要 |
幅広い視点から書物史研究を進めるため、国際研究集会の実施を平成25年度より準備をしていたが、それを平成26年5月に開催することができた。デンマークのオーフス大学より研究協力者を招聘して行ったこの研究会「書物受容の歴史に関する国際研究集会」では、歴史研究者の山梨大学名誉教授佐藤正幸氏に講演を依頼した。高野は “Connected by a Book: Francis Sandford and A Genealogical History of the Kings of England and Monarchs of Great Britain (1677)”というタイトルで口頭発表を行ない、会議はおもに英語で行われた。 9月には英国に出張し、研究協力者と面会して研究交流を進めた。資料収集も精力的に行い、英国の書籍商からの専門的な助言も得ながら本研究に関して非常に有用な文献資料を入手することができた。この資料をもって26年度後半、国内での研究を発展させた。 成果の一部を論文にまとめた論文「叙述と視覚芸術の融合」は学術誌に投稿済みであり、査読付き論文として十七世紀英文学会より27年度5月頃出版される予定である。 また、この考察に関しては英国の研究協力者に再度面会して内容・方向性を検討する機会を持ち、「テクストとイメージの融合」という観点から17世紀書物史にアプローチした英語論文の作成に着手し、27年度の国際学会での発表あるいは国際的学術誌への投稿の準備を始めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成25年度に実現できなかった国際研究集会を26年度5月に開催することができ、6月以降は26年度に予定していた研究計画に沿って研究活動を進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
国際的かつ学際的な書物史研究を進めるため、海外研究者との研究交流をさらに推進する。個人としては海外での学会発表や学術誌への論文投稿等、意欲的に行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
年度内に入手できない重要文献資料があったため、一部研究費が未使用のまま次年度に持ち越された。
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次年度使用額の使用計画 |
これまでに入手できなかった文献資料を入手して研究を進めるほか、英国での現地調査・海外研究協力者との共同研究を行う。また、本研究のまとめとして、海外より研究者を招聘して国際研究集会を実施し、内外の研究者と意見交換をする機会を得る予定である。
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