研究課題/領域番号 |
25370306
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 白百合女子大学 |
研究代表者 |
荒木 正純 白百合女子大学, 文学部, 教授 (80015883)
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研究分担者 |
松田 幸子 高崎健康福祉大学, 人間発達学部, 講師 (10575103)
吉原 ゆかり 筑波大学, 人文社会科学研究科(系), 准教授 (70249621)
中井 理香 立正大学, 文学部, 准教授 (80366947)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 博物学 / 啓蒙 / 公共性 |
研究概要 |
近代ヨーロッパと日本における、「博物誌」と「公平性」を射程に収め、「知」の社会における「分配」のメカニズムとその「分配」の「公平性」を追求するに当たり、本年度は、各共同研究者が、それぞれの担当分野での資料収集と分析を行い、途中経過としての研究発表を行った。具体的には、博物学の観点から、「江戸期日本のオラウータン表象」(研究代表者:荒木正純)、「18世紀イギリスにおけるゴシックなるものの表象」(研究分担者:中井理香)、「近代における「日本」の表象」(研究分担者:吉原ゆかり)、「日本におけるシェイクスピアの改作」(研究分担者:松田幸子)、というトピックについての研究を進め、国内外で、その成果を発表することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
各研究者が、それぞれの担当分野についての研究を深め、研究発表を行うことができた。18世紀以降の日本・イギリスにおいて、いかなる博物学的知がメディアによって分配され、流通したのかを、それぞれ具体的な事象を通して、明らかにすることができた。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、18世紀イギリスにおける知の分配と、江戸期以降の日本における知の分配とが、どの程度関連しているのか、あるいは、18世紀以降の啓蒙思想が、明治期の日本にどのように影響を及ぼしているのか、「博物学」と知の公平性の観点から、個々の事象を統合し、分析する必要がある。そのために、今年度は、昨年度の成果を持ち寄り、研究会を開催した上で、共同研究を推進する。
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次年度の研究費の使用計画 |
本務校での職務の関係上、長期にわたる海外での資料収集が不可能であったため。 本年度9月にイギリスでの資料収集を行い、また、その成果を整理するために、人件費を計上する。
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