研究課題
最終年度は、これまでの成果報告と国際的な研究協力を進める人的ネットワークの確立と確認にあった。これまでに調査・収集した資料についての考察を海外の研究者に示しながら、これまでの研究成果の評価と改善のため、特に研究協力者との連携を深めるため、研究協力者を学会、研究集会に招き時間をかけた討論を行った。10月には第54回シェイクスピア学会にてセミナーを企画し、Richard Burtフロリダ大学教授を招き、そこでは論文“Shakespeare Animated and Cutified: The Bard and Intermedial Adaptation.”を発表し、さらに12月には、フィリピン大学の研究協力者Judy Ick教授、イギリス・ティーサイド大学主任講師のRonan Paterson氏等を招いた2日間の国際研究集会を開催し、“Finding a Style for Presenting Shakespeare on the Japanese Stage”を発表し、さまざまな背景を持つ4か国の研究者たちと本研究成果について、また今後の研究の可能性について議論を行った。2016年3月末には、台湾の淡江大學での日本語文學系創系50週年黄憲堂教授紀念國際學術研討會で「読まずに楽しむシェイクスピア?:ポピュラー・カルチャーにおける文学作品の受容と変容―文学テクストの断片化と流通・消費をめぐる一考察」を発表、今回が日本語による初めての発表であったが、日本文学・文化研究者の視点から日本のポピュラー・カルチャーがシェイクスピアをどのように受容し・消費してきたかについて、これまでの英文学関係者とは異なる視点からの批評を受けることができた。また、研究成果の一部はアメリカの研究誌Journal for Early Modern Cultural Studiesに掲載が決まっている。
すべて 2016 2015 その他
すべて 国際共同研究 (5件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 2件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
Journal for Early Modern Cultural Studies
巻: 18 ページ: 未定
Multicultural Shakespeare: Translation, Appropriation and Performance
巻: 14 ページ: 未定