研究課題/領域番号 |
25370310
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研究機関 | 東京女子大学 |
研究代表者 |
田中 美保子 東京女子大学, 現代教養学部, 准教授 (30385380)
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研究分担者 |
鳥越 けい子 青山学院大学, 総合文化政策学部, 教授 (60237162)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | ルーシー・M・ボストン / サウンドスケープ(音風景)研究 / 文学 / 言語学 / 作家研究 / 公開シンポジュウム / 研究報告書 |
研究実績の概要 |
2013年4月から3年計画で行なってきた研究成果をまとめる年度となった。 研究開始後初の夏の長期休暇を利用して2013年8月5日から8日に行なったサウンドスケープ(音風景)の実地調査研究後に各自が行なってきた研究成果を共有し、意見交換をするために、2015年12月5日に研究代表者の本務先で公開シンポジュウムを行なった。 リサーチ・アシスタントの2015年8月の調査時に現地で撮影された研究協力者ダイアナ・ボストンのビデオメッセージを皮切りに、研究代表者の司会進行のもと、3つの研究発表/報告、講演、座談と質疑応答、を盛り込んだ非常に充実した内容になった。 研究に直接関わったメンバーも一般参加者も、文学、言語学、サウンドスケープ研究の共同による多角的な提題の面白さや、「音」を切り口にした分析の斬新さを実感した。ルーシー・ボストン存命中に館で暮らしていた研究協力者の林望氏に特別にお願いした講演は、さらに広がりのある問題提起となるものであり、参加者からも大きな反響があった。 そのままにするにはあまりに惜しい内容であったので、活字に残そうという意見が複数のメンバーから沸き上がってきたのを受け、シンポジュウム記録集を土台として発案・制作された研究報告書(冊子)を2016年1月より作成してきた。その作業そのものも、自らの発表や報告をまとめなおし共有する機会となった。各自の研究にとって、さらに意義深い活動となり、シンポジュウムは二重に高い効果を上げたと言えよう。
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