研究課題/領域番号 |
25370312
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
岩瀬 由佳 東洋大学, 社会学部, 講師 (60595411)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | Anancy Stories / カリブ海地域 / ポストコロニアリズム / ジェンダー研究 / アフリカ系女性作家 / Erna Brodber / Pauline Melville |
研究概要 |
平成25年度(初年度)には、主にカリブ海地域に伝わるAnancy Storiesに関する資料、論文、作品に関して広く収集活動を行い、それを分析する作業を進めてきた。 特に、平成25年7月27日から8月1日にかけて本科研費を使用した海外研究(イギリス・ロンドン)、ブリティッシュライブラリー・リーディングルームにおける文献調査では、大変貴重な資料を閲覧することができ、今後の研究にとっても非常に意義深い調査が行えたと考えている。また、この調査の期間中に、恩師でもあるロンドン大学元教授と本研究に関して様々な意見交換、貴重なアドバイスを得ることができたことも非常に有益であった。 この一年間で収集した関連資料が膨大であるため、それを読み込み、分析するにはまだしばらく時間がかかると予想されるが、Anancy Stories成立に至る歴史的背景、および社会的評価の変遷等について、明確化する作業を行っている。 また、カリブ海地域出身のアフリカ系女性作家のErna BrodberのJane and Louisa Will Soon Come Home(1980)とPauline MelvilleのShape-shifter(1990)の中に織り込まれているAnancy Storiesに注目し、Anancy Storiesが現代女性作家の作品に与えた影響とそのトリック性に関してまとめたものを平成26年5月24日、北海道大学で行われる、第86回日本英文学会全国大会で発表する予定である。これは、本研究の成果の第一弾である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
膨大な量の資料のため、読み込み、分析、分類作業に関しては、まだ時間が必要であると思われるが、おおむね順調に推移していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、関連資料を読み込み、分析する作業を進めていく。また、海外との研究者との交流を図り、有益なヒントや情報を得るため、国際学会の参加を積極的に行う必要があると考える。
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