研究課題
基盤研究(C)
本研究は、ヴァージニア・ウルフの代表作『ミセス・ダロウェイ』(1925) の主人公クラリッサ・ダロウェイの、脇役としての誕生から長編小説のヒロインへと進化する軌跡、及び後世の作家たちによる様々な翻案及び改変の系譜を検証することで、文学史上においても稀有な一個のキャラクターの「転生」の意義を考察し、またその「転生」を可能としている本キャラクターのモダニティを分析するものであり、著書1点、雑誌論文4点、学会発表2点の形で成果を得た。
20世紀イギリス小説