研究課題
基盤研究(C)
本プロジェクトは、ドイツ語圏の文学作品において神話や伝説素材がどのように採りこまれて作品成立に至っているかを観察し、そこにドイツ人の過去と密接に関連している集合的記憶や想起といった概念がどのように作品に反映されているかを明らかにするものである。この目的を達成するために、文学集団ヴィーナー・グルッペに影響された小説家や詩人、ラディカルな言語実験で知られる作家、戦間期から戦後にかけて人気を博した劇作家のそれぞれの作品を対象にして個々にケーススタディを行い、神話・伝説素材の伝承する集合的記憶の今日的意味を明らかにしつつ新たな解釈を試みた。
ドイツ語圏近現代文学