研究課題
基盤研究(C)
本研究は、新約聖書中のローマ書の釈義的・修辞学的研究である。まず、本文批評の方法論を適用してローマ書のギリシア語本文の確定を行った。次に、確定された本文に対して釈義的・修辞学的考察を行った。特に、ディアスポラ書簡という視点から考察し、著者と異教社会の中に少数者として生きていたローマの信徒たちとのコミュニケーション手段として本書簡が機能していたことを明らかにした。
新約聖書学