研究課題/領域番号 |
25370372
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
縄田 雄二 中央大学, 文学部, 教授 (20251382)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | Marcel Beyer / Durs Gruenbein / グローバル / 文化史 |
研究実績の概要 |
1.文化学と関係の深いドイツ語作家を迎え東京ドイツ文化センターで開かれた二つの催しに司会者として関わり、知見を深めた。「言葉の響く世界 詩と音楽が出会う――マルセル・バイアー氏を迎えて」(2017年4月14日)、「朗読会 ドゥルス・グリューンバイン: 都市の記憶」(2017年9月12日)。二作家の研究は、私が協力した『現代詩手帖』2017年11月号の特集「ドイツ現代詩レポート」に反映された(ドゥルス・グリューンバイン インタビュー「都市の記憶、詩による再生」(聞き手・縄田雄二)、ドゥルス・グリューンバイン 詩「写真の教え」(縄田雄二・山崎裕太・中山陽介・花岡里帆訳)、アンソロジー「ドイツ現代詩選」(縄田雄二編訳、日名淳裕・山崎裕太・中山陽介・花岡里帆訳)。 2.アトランタで開かれたGerman Studies AssociationのForty-First Annual Conferenceに参加し、口頭発表>Schrift und Buch in deutschen Zukunftsromanen: Reinhard Jirgls "Nichts von euch auf Erden" (2012) und Georg Kleins "Die Zukunft des Mars" (2013)<を行った。 3.2016年度に行った口頭発表>Vergleich alter Schriftkulturen fuer eine Geschichte der Weltliteratur<を論文にする作業を進め、「世界文化史の構想」と題した日本語論文として印刷された。 4.ダダをグローバル文化史のなかに置いて分析する研究を進めた。日本独文学会春季研究発表会(早稲田大学戸山キャンパス、2018年5月26・27日)の二日目に開かれるシンポジウム>Literaturtheorien in der Anwendung<にて>Mediengeschichte als Methode der Komparatistik vorgefuehrt am Beispiel einiger dadaistischer Texte<と題し口頭発表する機会を得た。 5.「中央大学学術シンポジウム」という財源による共同研究「グローバル文化史の試み」を申請、採択されたが、これは本科研をもととして構想したものである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
口頭発表、論文印刷などの成果があがり、この科研を発展させた共同研究を開始できた一方、大学の内外における公務の量が想定を越え、研究時間が限定されたため、予算を使いきるに至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
「研究実績の概要」欄に記した通り、ダダについての口頭発表を行い、論文にすることも目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
大学の内外における公務の量が想定を越え、研究時間が限定されたため、予算を使いきるに至らなかった。次年度はダダをグローバル文化史のなかに置いて分析する研究をさらに進めたい。成果は日本独文学会春季研究発表会(早稲田大学戸山キャンパス、2018年5月26・27日)の二日目に開かれるシンポジウム>Literaturtheorien in der Anwendung<にて>Mediengeschichte als Methode der Komparatistik vorgefuehrt am Beispiel einiger dadaistischer Texte<と題し口頭発表する予定である。論文にもしたい。
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