研究課題
2017年度は、書籍『高畑勲論集』(仮)の準備を中心に研究を進めた。『高畑勲論集』(仮)は、映画監督・高畑勲を招いて一般に公開したシンポジウム「高畑勲の《世界》と《日本》」(2015年9月1日、於:東京理科大学神楽坂キャンパス)の成果を中心に、高畑作品、および関連する文学・文化を扱う論集である。シンポジウムにより、高畑作品が、東西比較、図像表現、メディア、文学カノンなど代表者・分担者が関心を共有するテーマを多く内包することが明らかになった。異なる言語・異なるテーマを、高畑作品を軸に連動させるため、2015年度下半期以降、代表者・分担者・招聘研究者による『高畑勲論集』(仮)の刊行を目指している。2017年度は、編集会議(2017年8月27日、2018年3月13日)で書籍の構成を決定し、研究分担者の加藤敦子、西岡亜紀、招聘研究者の鈴木彰(立教大学)、井上征剛(山梨英和大学)が、論文集に寄稿予定の論文の口頭プレ発表を行った。当研究課題では立案当初に想定した「『人魚姫』を例にした教養教育の教科書」に代わり、「他言語の専門領域を持つ若手研究者による超領域的な研究」「高度に専門化した「研究」の枠内にとどまらず、研究成果を教養教育(リベラル・アーツ)に直接的に反映するモデルの提示」という研究目的をよりよく実現すると判断される『高畑勲論集』(仮)により成果を社会に還元する。2017年度中の書籍刊行は、計画変更、大学・研究機関に所属しない専門家との調整により果たせなかったが、各論文の内容・全体の構成を確定し、目的に照らした研究計画は充分に実施することができた。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 備考 (4件)
お茶の水女子大学 人文科学研究
巻: 14 ページ: 09-119
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