ウラジーミル・ナボコフに関連する研究資料を収集するために3年間、アメリカのボストン、パリのスラヴ研究所、サンクト・ペテルブルグのロシア文学研究所、および、ニューヨーク公立図書館に行き、現地でアーカイヴ(直筆原稿)を調査した。その上で、ロシア語で書かれた韻文作品を日本語に翻訳し、ポスト・コロニアリズムの視点から「亡命者」および祖国「ロシア」についての表象について研究した。研究成果については、創価大学通信教育部発刊の教科書『文学Ⅱ~文学研究と文学理論への手引き』を発刊し、東洋哲学研究所紀要、日本ナボコフ協会機関誌に成果を発表した。
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