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2014 年度 実施状況報告書

19世紀末および20世紀初頭のフランス文芸・美術運動における自然観についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 25370387
研究機関京都嵯峨芸術大学

研究代表者

佐藤 文郎  京都嵯峨芸術大学, 芸術学部, 教授 (30434773)

研究分担者 伊勢 晃  同志社大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00379059)
伊藤 洋司  中央大学, 経済学部, 教授 (10384728)
山本 友紀  京都嵯峨芸術大学, 芸術学部, 講師 (30537882)
森田 いく子  京都嵯峨芸術大学, 芸術学部, 講師 (50460697)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードフランス文学 / 美術評論 / 自然 / ベル・エポック / 写実 / 国際研究者交流 / 国際情報交換
研究実績の概要

我々は19世紀末から20世紀初頭のフランスにおける文学・美術運動を対象として、その間の自然観の変容、写実行為の意味づけの変容に着目して、文芸作品や雑誌・新聞等に掲載された文芸・美術批評等の一次資料を精査し、最終的にベル・エポック期の芸術文化を19世紀後半の社会文化・芸術文化との関連において位置づけることを目的としている。前年度(平成25年度)に実証的な研究遂行のために不可欠な書誌情報の整備と基礎研究資料の収集を行い、作業はほぼ完了している。3年計画の2年目に当たる平成26年度においては、収集した資料の精査と解析を進め、分担者間で成果の共有を進めているところである。
年度内12月にはフランス、パリ第10大学でアポリネール研究を専門としているローランス・カンパ教授を京都に招聘し、延べ3回の勉強会を開いた他、氏による講演会を同志社大学、京都嵯峨芸術大学で開催した。これによりアポリネールを中心とした20世紀初頭のフランス文学における日仏の共同研究体制を発展させることができたと考えている。
ただし、今年度に予定していたフランスでの現地調査については、渡航を予定していた分担者の都合で、平成27年度に延期となった。また、その分の研究費を年度を越えて繰り越すこととなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成26年度は3年間の研究期間の2年目に当たり、初年度に作成した書誌情報や研究資料に基づいて、資料解析を進めるとともに、分担者間での情報共有、理解共有を進める期間と位置付けている。この点については、当初の計画を変更することなく順調に研究を進めていると考えている。
また、フランスの研究者を招聘し、研究交流と情報交換を進めたことについても計画通りである。
しかし、研究分担者の一人がフランスに渡航して、現地での文献調査を行うとともに広く研究者交流を行うことに関しては、渡航を計画していた分担者の都合により延期するkととなった。この分において研究の進捗状況において「やや遅れている」と自己評価する。

今後の研究の推進方策

今後は原則として申請書に記した研究計画に沿って作業を進めていく予定である。また、前項で述べた現地渡航の延期については、計画の遅れを取り戻すべく、速やかに計画を立て直し、研究遂行に必要な成果を持ち帰ることとする。
個々の分担者の研究作業の進捗状況については、メール等で綿密に連絡を取り合い、必要に応じて作業分担を見直す等、最終年度である平成27年度の研究方針を弾力的に進めていきたいと考える。

次年度使用額が生じた理由

研究分担者の一人がフランスに現地調査を行う計画で、渡航および滞在費用を計上していたが、本人の都合により渡航を延期した。そのため、旅費分の未執行額が存在している。

次年度使用額の使用計画

再度フランスへの渡航計画を立て、研究分担者1名がフランスに渡航し、文献調査及び国際研究者交流を行う予定である。次年度使用額はフランスまでの渡航費、現地滞在費用、現地旅費として執行する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 分身とその宿命―ジャック・ベッケル『偽れる装い』―2014

    • 著者名/発表者名
      伊藤 洋司
    • 雑誌名

      中央評論

      巻: 287号 ページ: 43-50

  • [雑誌論文] モダン・アートと〈自然〉の表象―1930年代フランスにおける抽象芸術に関する一考察2014

    • 著者名/発表者名
      山本 友紀
    • 雑誌名

      神戸芸術工科大学紀要『芸術工学2014』

      巻: 2014 ページ: -

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Laurence Campa, Guillaume Apollinaire, Gallimard, 2013, 書評2014

    • 著者名/発表者名
      森田 いく子
    • 雑誌名

      仏文研究(京都大学フランス語学フランス文学研究会)

      巻: 45号 ページ: 147-153

  • [図書] Le Fonds populaire dans la prose d'imagination de Guillaume Apollinaire2014

    • 著者名/発表者名
      森田 いく子
    • 総ページ数
      -
    • 出版者
      パリ第三大学博士論文

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公開日: 2016-05-27  

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